レストランの内装工事について

レストランの内装工事に必要な工事について

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レストランの内装工事に必要となるのは、天井や壁に床といった部分で、飲食店によっては間仕切りの設置も工事に含まれることになります。当然ながら客席も設置しなくてはいけないので、特に大きな飲食店では嵩む費用が気になってくるでしょう。

一般的にレストランなどの工事は坪で単価が決まりますから、面積が広ければその分、費用を覚悟する必要はあるといえます。ちなみに内装工事に伴う工事には、電気工事や空調工事があります。電気は使わないわけにはいきませんし、近年は客席にコンセントを設けるケースが当たり前になっていますから、このコストも避けて通れないでしょう。それから空調もしっかりと工事してこその飲食店なので、ここにもコストを掛けたいものです。

言うまでもありませんが、料理を調理して提供するのがレストランですから、厨房機器は外せないです。冷凍された食材を温めるだけの業態なら別でしょうが、作りたてを提供するお店であれば厨房機器は必須です。

また、調理には水も不可欠ですから、水道も設備工事になくてはならない要素の1つです。内装工事に目を向けると、天井はゴージャスな雰囲気の高級店か、庶民的なお店かでかなり違ってきます。

壁は視界に入る面積が広く、店内の雰囲気を決定づける要素ですから、安っぽく見える素材の壁紙は避けたいところです。近年は、防汚性や清掃性といった機能を持つ壁紙が増えているので、そうした付加価値のある素材も選定候補となるでしょう。

床は天井や壁と比べるとやや存在感が薄いですが、見た目に影響する上に転倒を防ぐ必要があったり、清掃のしやすさも重要など工事の重要性は決して低くないです。

レストランの内装工事で必要な設備について

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レストランの内装工事における必要な設備には、水廻りや調理器具、食材の保管に用いるものなど多岐にわたります。飲食店では手を洗ったり、食材を洗うことが多いですから、水道設備と共にシンクが不可欠です。

また手洗器も必要になりますし冷蔵庫は必須、冷凍食材を扱うか否かに関わらず冷凍庫も必要となるでしょう。一般的に飲食店では冷凍冷蔵庫を導入するので、これも必要な設備に加えることをおすすめします。

提供するメニューにもよりますが、レストランではいわゆるコールドテーブルも必要です。コールドテーブルがないと作ることができない料理もありますし、やはりあるなしで作業のしやすさも変わってきます。氷を使うなら製氷機の設置も考えることになりますが、一方でお湯を沸かす瞬間湯沸器は欠かせないです。

他にも作業台、そしてなくてはならないガスコンロが主に必要な設備となります。麺を扱うラーメン店と同様に、パスタを出すイタリアンレストランでは寸胴鍋も必要でしょう。ピザも出すなら窯の設置も検討しなくてはいけないので、内装工事といっても業態によって必要な設備、費用も違ってきます。

基本的な設備は外すことができませんし、他のもので代用できない設備が大半ですから、そう考えると設置が避けられない設備ばかりです。これらの設備は、内装工事により一通り揃って初めてレストランとして機能するので、改めて飲食店は導入するものが多く、開業に漕ぎ着くまでが簡単ではないことが分かります。

レストランの内装工事費用の相場

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レストランの内装工事費用は、スケルトンだと坪当たり20万円くらいが相場となります。つまり小規模の10坪だと約250万円、中規模の20坪であれば500万円は必要になる計算です。何もない状態から飲食店を作り上げることになるので、これくらいの費用が発生するのは当然です。

必要な設備を思い浮かべながら坪単価や総額を考えると、むしろこれで収まるのはまだ良い方だといえるでしょう。業態によっては追加費用が発生することもありますが、一般的な飲食店であれば坪20万円、総額250万円から500万円でレストランが手に入ります。

とはいえ、これらは最低ラインの金額ですし、任せる業者や地域によっても違ってきます。こだわりを盛り込めばその分費用は嵩みますから、坪20万円は必要最低限と捉えるのが無難でしょう。

フレンチのように高級感が求められるレストランの場合は、坪単価が倍かそれ以上にアップすることもあります。坪数でいえば、20坪で500万円から1000万円、30坪以上となると1500万円を超えることもザラです。単価の上限は坪当たり80万円くらいですから、最大で坪単価20万円から4倍にまでアップすることに覚悟が必要でしょう。

このように、レストランの内装工事費用は坪単価に左右されるもので、坪単価もまた開きがあります。相場はあくまでも目安ですが、10坪を超えれば1000万円以上、20坪なら1500万円を超えることもあると頭に入れておくべきです。

このように、レストランの内装工事費用は坪単価に左右されるもので、坪単価もまた開きがあります。相場はあくまでも目安ですが、10坪を超えれば1000万円以上、20坪なら1500万円を超えることもあると頭に入れておくべきです。

レストランの内装工事に必要な具体的な費用の内訳

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レストランの内装工事費用の内訳には、仮設や解体に鉄骨やボード、木工と建具にガラス工事などが挙げられます。20坪の飲食店だと、仮設解体工事だけでも20万円以上、軽量鉄骨やボードを貼るのに10万円以上掛かります。木工や建具は30万円近く掛かりますが、ガラス工事は10万円以内に収まることも珍しくないです。

特に費用の割合が大きいのは60万円から70万円は必要な空調、50万円に収まらない給排水です。意外なことに、ガスはガラス工事と同程度で済みますから、案外費用が掛からない部分となっています。加えて電気や電話に約50万円、厨房機器に至っては100万円くらい掛かります。純粋な内装部分だけだと30万円ほどで済みますが、看板を設置したり家具も含めると総額で軽く500万円を超えます。

看板は種類や大きさにもよりますが、20万円では足りないことも多く、30万円ほど掛かるケースが大半でしょう。飲食店は家具も馬鹿にならない費用が発生する部分で、その金額は60万円から70万円くらいです。20坪でこれですから、倍の40坪となれば費用も倍の1000万円になってもおかしくないです。

余談ですが、厨房設備はシンクだけでも100万円近くしますし、冷凍冷蔵庫もそうですが製氷機も高額です。これら1つ1つが総額に影響しますから、安く済ませたいなら1つずつ内訳を確認して、削れるところは削るなどする必要があるでしょう。厨房は飲食店の半分近くを占めることもあるので、それだけ工事費用に影響しますし、見直せばその分圧縮できる可能性もあることを意味します。

レストランの内装工事費用を抑えるためのコツ

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レストランの内装工事費用を抑えるには、業態に合う居抜き物件を探して見つけるのがコツとなります。スケルトンはコストが嵩むことが避けられないので、費用を抑えるとなれば行き着きのは必然的に居抜き物件です。

居抜き物件と一口にいっても、内装や設備の状態は様々ですし、同じ飲食店でも業態がまるで違えば流用できるものが少なくて節約効果も半減してしまいます。そのため、いかにそのまま使える物件を見つけられるかが、内装工事費用を抑える居抜き活用の大事なポイントです。

立地も考慮しながら探さなくてはいけませんし、誰かに取られないうちに見つけて確保する必要があります。つまり、居抜き物件は早いもの勝ちでスピード勝負ですから、思い立ったらすぐに行動することが大切です。

常にアンテナを張ることも大事ですし、複数の情報源から有益な情報を探すことも、費用を節約できる結果に繋がります。地道な努力が費用を削減する鍵を握っていますから、楽にできることとは思わない方が良いでしょう。

設備がそのまま使える居抜き物件が見つかっても、レイアウトがイメージしていたものと違うことはよくあります。そこで求められるのは、発想を変えてレイアウトになるべく手を加えず、いかに活用できるかを考えて上手く流用することです。

工事業者は当然ながらコストが掛かる部分、素材による価格の違いやコストを抑えるポイントも知っています。そこから導き出されるのは、もっと安く済ませられる素材はないか質問して、より安い素材を提案してもらうことです。